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自由連句の愉しみ方
〜自由連句にご参加の方へ〜


 <連句の愉しみ・楽しみ方のコツ>

【基本的な愉しみ方】
よく言われていることですが、連句というのは、「座の文芸」です。無論、各々の句も大切なのですが、満尾になってから読み返してみて様々な世界を楽しめるのが味わい深いところです。ですから、なるべくそれまでの連句の流れを考えて附けて下さい。

【楽しみ方のコツ】
コツとしては、前句と附句(自分の投句)で一つの世界を味わい(五七五七七もしくは七七五七五)、その附句を前句として附けたその次の附句で、前回とはまた少し違った世界を味わう(七七五七五もしくは五七五七七)というような附け合いを心がけるともっと楽しくなると思います。
また、前句の前の句を打越(うちこし)と言い、附句(自分の投句)と打越が同じ発想や、同じ世界になるのを観音開き(かんのんびらき)と言って嫌います。
もっとも、こちらは「川柳道場」ですので、「歌仙」の定座などの細かい式目にはとらわれず気楽にお附下さい。

【ご参考までに・・・】
手本にはなりませんが、昔「つ花連」で巻いた半歌仙を参考に載せます。もっともこれは、心亭、美寛、両宗匠が一句ごと選をしておりますので、何とか形になっています。ちなみに、発句の「光石」は、入船亭扇橋師匠です。


半歌仙「夏山の巻」
     昭和五十八年七月十日、十一日
     箱根湯本ホテル 本館

       談生、右之吉、一朝、小ゑん、さん喬
       右橘、雲助、左談次、小里ん、志ん橋
       馬治          美寛、心亭

初オ
   夏山の湯壺の煙に対いけり     光 石
    水の流れを散らす蛍火           さん喬
   うす闇に街筋白く浮き出て        心 亭
    揚屋町から昇る三日月      雲 助
   雁行のくの字を乱す明けの鐘    右之吉
    荒れし庵の庭の渋柿       雲 助
初ウ
   里がえりすすきへ雨の音静か    美 寛
    幼なじみの顔に胸キュン     小ゑん
   紅引いてヘッドフォンからYMO  談 生
    背中に好きと書くサンオイル   馬 治
   キラキラと海辺に愛が光る夏    一 朝
    溜め息ついて閉じるアルバム   小里ん
   枝折戸を開けて夕月誘いけり       右之吉
    紅葉に頬を染めて来る客          美 寛
   稲妻に心をきめて立ち上がり    左談次
    犬猿雉子を従えて行く            志ん橋
   駄小倉のほころびかけた花の山   右 橘
    陽炎を背に急ぐ石段       左談次



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