●いろはがるたの時代的推移について

昨今、時代の変化と共に、意味の通りにくくなったことわざ等をわかりやすいものに入れ換える傾向が
多くみられるようになっています。また、歴史的には古く明治大正から始まっていることでもあるため
案外有名なことわざ、句が「新参」であったりすることもあります。そこで当番組では「江戸いろはが
るた」「上方(または京、大坂)いろはがるた」と名のって市販されているもの全般を対象としました。

東西いろはかるた

江戸上方
犬も歩けば棒にあたる
一を聞いて十を知る
石の上にも三年
一寸先闇の夜
いやいや三杯
論より証拠 論語読みの論語知らず
花より団子 針の穴から天覗く
にくまれっ子世にはばかる 二階から目薬
骨折り損のくたびれ儲け 仏の顔も三度
屁をひって尻つぼめる 下手の長談義
年寄りの冷や水 豆腐にかすがい
ちりつもって山となる 地獄の沙汰も金次第
律儀者の子沢山 綸言汗のごとし
盗人の昼寝 糠に釘
るりもはりも照らせば光る 類を持って集まる
老いては子に従う 鬼も十八
割れ鍋にとじ蓋 笑う門には福来る
かったいのかさ恨み 蛙のつらに水
よしのずいから天井のぞく 夜目遠目傘の内
旅は道づれ 立板に水
れう薬は口に苦し れん木で腹切る
総領の甚六 袖の振り合わせも他生の縁
月夜に釜を抜く 月夜に釜を抜く
念には念をつがへ 猫に小判
泣く面を蜂がさす なす時の閻魔顔
楽あれば苦あり 来年のこといへば鬼が笑ふ
無理が通れば道理引っこむ 馬(むま)の耳に風
嘘からでたまこと 氏よりは育ち
芋の煮えたもご存じなく 鰯の頭も信心から
のど元すぐれば熱さ忘るる のみといはば槌
鬼に金棒 負ふた子に教へられ浅瀬を渡る
臭いものに蓋 臭いものに蠅がたかる
安物買いの銭失い やみに鉄砲
負けるは勝ち まかぬ種ははえぬ
芸は身を助ける 下駄と焼き味噌
文をやるにも書く手は持たぬ 武士は食わねど高楊枝
子は三界の首枷 これにこりよ道才坊
えてに帆をあげる 縁と月日
亭主の好きな赤烏帽子 寺から里へ
頭かくして尻かくさず 足もとから鳥が立つ
三べん廻って煙草にせう 竿の先に鈴
聞いて極楽見て地獄 鬼神に横道なし
油断大敵 幽霊の浜風
目の上のこぶ 盲の垣のぞき
身から出た錆 身は身で通る
知らぬが仏 しはん坊の柿のさね
縁は異なもの
縁の下の力持ち
縁の下の舞
縁の下の力持ち
貧乏暇なし 瓢箪から駒
門前の小僧習わぬ経を読む 餅は餅屋
背に腹はかへられぬ 性は道によって賢し
粋は身を食ふ 雀百まで踊り忘れぬ
京の夢大坂の夢 京に田舎あり